オイシックス、2023年3月期3Q決算を発表 売上高は前年並みを維持するも利益面が大幅減

オイシックス・ラ・大地株式会社は、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :874億7500万円(前年同期比 0.1%増)
営業利益  :32億9300万円( 同 33.9%減)
EBITDA   :49億6000万円( 同 22.3%減)
四半期純利益:19億4200万円( 同 41.0%減)
 
宅配事業(Oisix)では、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供。会員数の純増を着実に継続しながら春季の会員獲得最大化のための認知拡大施策を実施し、前連結会計年度末(2022年3月末)の34万6083人から、第3四半期連結会計期間末(2022年12月末)には36万1135人へと約1万5000人増加した。
 
セグメント利益は、収益力強化の施策が順調に進捗しているものの、前第4四半期連結会計期間に発生した新物流センターへの移転トラブルからのリカバリー施策による費用が第2四半期連結会計期間まで発生していたことに加え、前連結会計年度末は感染症拡大影響によるARPU上昇がみられていたことにより、前年同期と比べ減少した。これらの結果、売上高は449億4600万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益63億9000万円(同2.1%減)となっている。
 
宅配事業(大地を守る会)は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力。売上高は、手軽に野菜を摂取できる商品・サービスの開発強化などの施策により、当初計画の想定に対してARPUは堅調に推移しているものの、感染症拡大影響によるARPU上昇や会員数の下支えがみられた前年同期の売上高と比べ減少した。
 
セグメント利益は、売上高減少に伴い事業活動による利益は減少したが、2017年の株式会社大地を守る会買収に関連したのれん償却が前連結会計年度で終了し、償却負担が減少したため増加した。結果的に売上高94億6400万円(同6.8%減)、セグメント利益19億2400万円(同10.1%増)となっている。
 
宅配事業(らでぃっしゅぼーや)は、料理などの日常生活を通じて社会貢献をしたい世帯が主要ターゲット。「ふぞろいRadish」を活用した新規獲得が好調に進捗し、会員数が前連結会計年度末(2022年3月末)の6万5093人から、第3四半期連結会計期間末(2022年12月末)には6万6435人へと増加した。
 
売上高は、当初計画の想定に対してARPUは順調に推移しているものの、感染症拡大影響によるARPU上昇がみられた前年同期と比べ減少し、128億9200万円(同3.3%減)。セグメント利益は、ローコストオペレーションの徹底や主力商品の商品価格適正化により増加し、19億2700万円(同2.4%増)だった。
宅配事業(Purple Carrot)は、売上高は前年同期比4.9%減の75億500万円、セグメント損失が4億9400万円(前年同期は4億7100万円の利益)となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230209504774.pdf