エヌケービー、創業者・会長の滝久雄氏の文化功労者選出を発表
株式会社エヌケービーは、同社取締役会長・創業者で、公益財団法人日本交通文化協会理事長、株式会社ぐるなび取締役会長・創業者、公益財団法人日本ペア碁協会名誉会長の滝久雄氏が、パブリックアートの普及、「1%フォー・アート」の提唱、食文化の振興、ペア碁の普及など文化・芸術活動に多大な貢献を果たしたとして、2020年度の文化功労者に選ばれたことを発表した。文化功労者は1951年に制定された制度で、日本の文化の発展に功績顕著な人物を顕彰するもの。
滝氏は日本交通文化協会理事長を務め、駅や空港、公共施設など人々が行き交う公共空間にステンドグラスや陶板レリーフ、彫刻などを設置するパブリックアートの普及・振興を進めており、2020年10月27日現在、全国で545作品展示されている。
同氏はその他にも幅広く活動しており、社会共通の価値観としての芸術文化の振興を日本に根づかせるため、公共事業費等の1%を芸術文化に支出することを義務づける制度「1%フォー・アート」の実現を呼び掛け、先頭に立って推進。「国際瀧冨士美術賞」の事業では若手芸術家の育成に努め、国内外26の美術大学の優秀な学生に40年以上、奨学金を贈呈しているほか、「交通総合文化展」など展覧会も開催している。
「食」に関しては、 インターネット黎明期である1996年に日本初の飲食店情報サイト「ぐるなび」を開設し、株式会社ぐるなびを創業(会社設立は2000年)したほか、食を主なテーマとした調査・研究に取り組む株式会社ぐるなび総研を2010年に設立。優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するためにその年の世相を反映し象徴する食を表彰する「今年の一皿」(2014年~)や、才能豊かな若手料理人を発掘する料理コンペティション「RED U-35」(2013年~)など、「日本の食文化を守り育てる」という創業の想いのもと、様々な事業を行うほか、食を通じてつくる人と食べる人をつなぐエヌケービーのマルシェ事業も推進している。
その他、男女ペア同士が交互に打って対戦し、老若男女問わずに楽しめるペア碁を創案。公益財団法人日本ペア碁協会を立ち上げ、世界のトッププロ棋士が集うペア碁ワールドカップなどの大会を開催し、オリンピック正式競技採用を目指すとともに、世界各国・地域で多くの人に親しまれるマインドスポーツとしてペア碁の普及を進めている。
また、外国人留学生と日本の学生が交流する大学の拠点づくりを後押しし、未来を担う若者の文化活動も支援している。