共立印刷、2020年決算は減収減益 コロナで出版印刷などに打撃があったが前年より赤字幅は改善
共立印刷株式会社は、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :444億9100万円(前年同期比 3.5%減)
営業利益 :10億3100万円( 同 15.1%減)
経常利益 :7億7900万円( 同 22.7%減)
当期純利益 :4億0800万円( 同 36.2%減)
商業印刷は、建材・工具類の商品カタログの受注量、催事関連や通信事業者関連のダイレクトメールが増加したが、流通業の折込チラシの部数減少やサイズダウンにより0.2%減収の360億1600万円だった。出版印刷は、コミック類を含む電子書籍関連媒体の受注環境が好調な半面、情報誌などの雑誌類が全体的に減少傾向にあったこと、新型コロナウイルスの影響により旅行関連媒体が大きく受注量を減らしたことなどにより、13.6%減収の80億1900万円だった。
営業利益については、カタログ類やダイレクトメール関連媒体などの新規拡販活動を進めるとともに、コスト削減などに取り組んだが、同業他社との受注競争による単価ダウンや新型コロナウイルスの影響による受注媒体の減少などにより、全体の15.1%減の減益だった。
親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の減少に加えて、前期に投資有価証券売却益を計上したことにより36.2%減に拡大した。