電通グループ、汐留の「電通本社ビル」を売却へ 譲渡益は約890億円の見込み

株式会社電通グループは、 固定資産である汐留の「電通本社ビル」(東京都港区東新橋1丁目8番1号)を売却することを発表した。購入希望者から購入意向表明書を受領したという。売却後もグループによる本建物の使用は継続する予定。賃貸借契約の期間は譲渡実行日から11年間を想定する。
電通本社ビルは現在、オフィス、商業・文化施設として利用されている。一方同社は2020年8月より資産の見直しを進めており、保有株式の売却や電通八星苑および電通鎌倉研修所の譲渡を実施してきた。今回本社ビルを売却することで、リース費用は増加するが、修繕費・テナント管理費などを削減できることから、取引の検討を開始した。
本取引が実施された場合、2021年度に約890億円の譲渡益(帳簿価額約1,790億円)を計上する見込み。またこの譲渡益および取引費用の合計により、2021年連結業績において、営業損益へ約870億円、親会社の所有者に帰属する当期損益へ約590億円のプラスの影響が見込まれる。