電通、仏のネット分析会社「ワサビ」を完全子会社化

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、フランスの有力ウェブ・アナリティクス会社「Wasabi Analytics SAS」(ワサビ)の株式100%を取得することで、同社株主と合意した。
ワサビは、2010年設立で、ウェブサーバのログに基づくユーザーの行動分析(サイトセントリック)に強みを持っている企業。独立系のアナリティクス会社としてフランスで唯一、「Googleアナリティクス Premium Authorized Reseller」となっている。2015年12月期の収益は94万7,000ユーロ(約1.1億円)。
電通は、広告配信サーバのログ解析を行うアドセントリックに強みを持つグループ会社「iProspect」を中心にビジネス展開してきたが、ワサビを傘下とすることで、サイトセントリックにも注力する。これにより、統合的なデータソリューションとデジタル広告の効果測定で、フランスでトップクラスのサービス提供が可能となる見込みだ。