TBS、通期業績予想を修正 49億円の最終赤字 「第二の開局」するも視聴率が低下
株式会社東京放送ホールディングス(TBS)は、平成22年3月期通期の業績予想を修正した。
売上高は前回発表より120億マイナス(3.3%減)の3495億円、営業利益は前回発表より64億円マイナス(91.4%減)の6億円、経常利益は前回発表より64億円マイナス(95.5%減)の3億円、当期純損益は前回発表より71億円マイナスで49億円の赤字となった。
同社は平成22年3月期第1四半期の業績についても発表。
第1四半期の連結経営成績は、売上高が前年同期比10.9%増の871億9000万円、営業利益が前年同期比44.7%減の25億6200万円、経常利益が前年同期比47.2%減の33億3700万円、四半期純利益が前年同期比50.1%減の18億3000万円となった。
第1四半期において黒字は維持しているものの、利益は前年の半分近くまで落ち込んでいる。
テレビ営業収入はタイムセールス(番組制作含む)とスポットセールスの合計で454億700万円と、前年同期比83.0%となった。
ラジオの営業収入もプロ野球のナイターセールスの不振や大型クライアントの広告出稿の削減が響いて29億8800万円で前年同期比85.5%となった。
同社によれば、レギュラー番組からのスポンサーの降板やCM出稿における単価の引き下げが続いて、放送部門の売上は大幅減。
株式会社TBSテレビは、この四半期を「第二の開局」と位置づけて、大幅な番組の改編、制作費削減を行ったものの、視聴率が全日で6.4%(前年同期比0.9ポイント減)、ゴールデン帯9.8%(同1.5ポイント減)、プライム帯9.9%(同1.2ポイント減)と低下。
厳しい結果となった。