東北新社、コンテンツプロダクションやメディアが低調で減収減益に 2019年決算

株式会社東北新社は、2019年3月期(2018年4月1日~2019年3月31日)の業績を発表した。

【経営成績】
売上高   :624億9600万円(前年同期比 2.1%減)
営業利益  :16億4100万円( 同 41.2%減)
経常利益  :21億0700万円( 同 35.4%減)
当期純利益 :マイナス15億9100万円(前年 23億6100万円)

広告プロダクションの売上高は、CM制作部門で受注増により前期に比べ2.0%増の286億9800万円となったが、第2四半期までの低利益案件の発生等によって営業利益は14.0%減の27億1500万円だった。
コンテンツプロダクションの売上高は、映像制作部門で前期に計上された社内の大型案件が、当期にはなかったことに加えて、デジタルプロダクション部門で受注額が前期に及ばず、前期に比べ16.0%減の140億3100万円、営業利益は71.0%減の3億9200万円だった。
メディアの売上高は、前期に比べ4.6%減の157億0300万円となり、OTTや海外事業等のサービス強化のための投資を強化したこと、また12月に開始した4K放送の費用負担等により、営業利益は94.5%減の3400万円となった。
そのほか領域も減収になるなど、全体的に不調が目立ち、全体の売上高は減少。さらに、投資有価証券の売却等により特別利益を計上する一方で、連結子会社取得時に発生した「のれん」および連結子会社の固定資産の減損により特別損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は、前年の黒字からマイナス15億9100万円と赤字化した。