ぱど、増収ながら大幅赤字を計上 下期事業は好転するも医療法改正が影響 2019年決算
株式会社ぱどは、2019年3月期(2018年4月1日~2019年3月31日)の業績を発表した。
【経営成績】
売上高 :79億9700万円(前年同期比 11.1%増)
営業利益 :マイナス1億9700万円(前年 2億3400万円)
経常利益 :マイナス1億7200万円( 同 2億3600万円)
当期純利益 :マイナス5億2300万円( 同 1億9200万円)
家庭ポスティング型媒体における表紙商品の販売強化によって粗利益の改善を実施するとともに、富裕層ターゲット型媒体アフルエントの拡大、販売強化を進めた。また、収益化が遅れていた人財OS事業(派遣・紹介)を、RIZAPグループ株式会社へ事業移管。サンケイリビング新聞社との協業加速のために本社を移転するとともに、完全子会社となった株式会社リビングプロシードへ流通部門を会社分割により継承を行うことで、一層の効率化と収益性向上に取り組んだ。
これらが奏功し、売上高は11.1%増と大きく伸長したが、原油高にともなう紙原価の高騰等の影響により収益の確保が当初の計画通りに進んでいないこと、医療法の改正にともない、美容医療関連の一部サイトに関して、閉鎖または休止の意思決定を行ったことと当該固定資産の減損損失を計上したことにより、利益面は大きく赤字となった。
同社では、2018年7月31日に事業構造改革に関する基本方針として「(I)既存媒体の媒体価値の向上」「(II)株式会社サンケイリビング新聞社との協業加速」「(III)新領域として地域ビジネスの促進」「(IV)人財OS事業(派遣・紹介)の抜本的見直し」に取り組むなど、下期事業は好転しており、今後も同方針を進める計画。