TBS、楽天が所有する同社株式に、400億円を先行して支払い

楽天株式会社は、同社が保有する株式会社東京放送ホールディングス(以下「東京放送ホールディングス」)株式37,770,700株に関して、東京放送ホールディングスが当該株式の代金の一部として400億円を先行して支払い、同社がこれを受領することに合意したと発表。

同株式に関しては、楽天が本年3月に会社法に基づく買取請求を行い、現在東京地方裁判所において買取価格決定の手続きが行われている。

今回の取り組みの背景にあったのは、買取請求に対しての利息。
会社法上、株主から株式の買取請求を受けた会社は、当該株式の代金に加え、当該株式買取請求の原因となった組織再編の効力発生日から60日を経過した日を起算日として年6%の利率で計算される利息を株主に支払うこととなっている(会社法786条)。

東京放送ホールディングスは、当該利息負担を軽減するため、代金の一部弁済として400億円を先行して支払う旨の申し出を行い、楽天は、当該代金の受領が裁判所が今後行う価格決定に影響を与えるものではなく、金額も買取価格に対する主張・意向とは無関係に決定されたものであるとの認識のもと、本申し出に合意した。