カドカワ、事業持株会社として「KADOKAWA」に商号変更 子会社の現KADOKAWAを吸収合併

カドカワ株式会社は、7月1日付で、子会社である株式会社KADOKAWAの全事業を承継することを決議した。あわせて同日付で商号を「株式会社KADOKAWA」に変更する。カドカワをグループの中核事業会社(事業持株会社)とすることで、IP事業力の強化、ガバナンスの強化、経営の効率化を図るのが狙い。
現KADOKAWAの事業のうち、株式会社ビルディング・ブックセンターおよび株式会社KADOKAWAKEY-PROCESSの株式の所有に係る事業を除くすべてを、会社分割により承継する。KADOKAWAは、「株式会社KADOKAWA Future Publishing」に商号を変更し、出版物の製造・物流子会社を束ねる中間持株会社となる。現KADOKAWAは傘下にドワンゴ、角川アスキー総合研究所、Gzブレインなどがあるが、これらはすべてカドカワの直下に移行する。
また新たにKADOKAWA代表取締役の井上伸一郎氏が、カドカワの代表取締役副社長に就任。これにより、6月20日以降の代表取締役は、松原眞樹氏、井上伸一郎氏の2名となる。