電通、2019年1Q決算は前年同期より大幅な利益減少

株式会社電通は、2019年12月期第1四半期(2019年1月1日~2019年3月31日)の業績を発表した。

【経営成績(累計)】
収益    :2505億7800万円(前年同期比 3.5%増)
営業利益  :92億9400万円( 同 58.5%減)
税引前利益 :マイナス14億8400万円(前年 190億2300万円)
四半期利益 :マイナス9億3000万円( 同 122億4100万円)

国内事業の業務区分別売上高では、株式会社VOYAGEGROUPと株式会社サイバー・コミュニケーションズの経営統合、ならびに株式会社セプテーニ・ホールディングスとの資本業務提携の効果もあり、インターネットが大幅に伸張。しかしテレビ(3.3%減)、クリエーティブ(4.8%減)、マーケティング/プロモーション(13.5%減)などは前年同期を下回り、この結果、国内事業の売上総利益は1015億6100万円(前年同期比0.8%減)、売上総利益のオーガニック成長率はマイナス2.7%、調整後営業利益は246億5500万円(同19.0%減)と不調だった。
海外事業の売上総利益のオーガニック成長率は、ヨーロッパ、中東およびアフリカがマイナス0.4%、米州が0.1%、アジア太平洋がマイナス3.0%で、全体ではマイナス0.7%とな減少。一方でM&Aが貢献し、海外事業の売上総利益は、1264億8200万円(前年同期比1.7%増)となったが、調整後営業損失はマイナス1億8300万円と前年の23億900万円から赤字化している。