大日本印刷、事業拡大・強化に取り組むも2017年3月期決算は減収減益

大日本印刷株式会社は、2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :1兆4101億7200万円(前年比 3.1%減)
営業利益  :314億1000万円( 同 30.9%減)
経常利益  :367億4000万円( 同 30.2%減)
当期純利益 :252億2600万円( 同 24.9%減)

出版関連事業のうち、出版メディア関連は、書籍は前年並みに推移したが、雑誌の減少の影響が大きく、前年を下回った。図書館サポート事業も運営受託館数が増加して前年を上回ったが、出版関連事業全体としては前年を下回った。情報イノベーション事業は、チラシは前年を下回ったが、POP、カタログやパンフレットが堅調に推移。また、金融機関や電子マネー向けのICカードなどの情報セキュリティ関連が順調に推移し、全体として前年を上回った。イメージングコミュニケーション事業は、北米向けの写真プリント用昇華型熱転写記録材が円高の影響もあって減少し、前年を下回った。エレクトロニクス部門も減収減益だった。
清涼飲料部門は競争激化などにより、厳しい市場環境が続き「い・ろ・は・す」や主力ブランド「綾鷹」などの無糖茶飲料は増加したが、北海道地域以外のグループボトラーへの販売減少に加え、「コカ・コーラ」が減少し、部門全体の売上高は前期比2.5%減となった。営業利益は24億円で前期比145.1%増となった。
これらの結果、全体的な成績は減収減益となっている。