売れるネット広告社、「侍カート」運営のFIDに対し訴訟

株式会社売れるネット広告社は、「侍カート」を運営する株式会社FIDに対して、不正競争差し止め、商標権侵害差し止め、著作権侵害差し止めを求める訴訟を、福岡地方裁判所に5月8日付で提起した。被告への請求金額は627万円。
「確認画面でアップセル」は、申込確認画面で上位商材のオファーを出して、ユーザーに定期購入や本商品を促す施策。売れるネット広告社は、2011年からインターネット通販広告の申込確認画面において、アップセルを使用するASP「売れるネット広告つくーる」を開発・販売しており、「確認画面でアップセル」を登録商標(登録第5569381号)としている。
ネット広告社によると、「侍カート」のサービス概要・仕様説明の文中に「確認画面でアップセル」という言葉が無断掲載されており、再三警告をしてきたにもかかわらず、対応がなかったとのこと。FIDのランディングページのレイアウトやデザインも、「売れるネット広告つくーる」で制作したランディングページのものと酷似しており、著作権の点からも侵害があるという。同社は「核心的利益を守ることにつきいっさいの躊躇はしませんし、費用対効果なども考えることなく断固として最終的な解決を見るまで戦い続けます」とコメントしている。