日本の広告費、5年連続でプラス成長 ネット広告媒体費が初の1兆円超え

株式会社電通は、日本の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2016年(平成28年)日本の広告費」を発表した。
それによると、2016年の総広告費は6兆2,880億円。前年比101.9%で5年連続のプラス成長だった。「マスコミ四媒体広告費」(衛星メディア関連を含む)は、2兆8,596億円(前年比99.6%)。一方「インターネット広告費」(媒体費+広告制作費)は、1兆3,100億円(同113.0%)。そのうち「インターネット広告媒体費」(制作費除く)が1兆378億円(同112.9%)となり初めて1兆円を超えた。運用型広告費が7,383億円(同118.6%)となっておりインターネット広告媒体費の好調要因となった。
新聞広告費は5,431億円(前年比95.6%)で、前年に引き続き、年間を通して減少傾向。雑誌広告費は2,223億円(前年比91.0%)で推定販売金額が12年連続で減少となった。ただし電子雑誌市場(同127.1%)は拡大している。ラジオ広告費は1,285億円(前年比102.5%)で、年間を通して好調に推移した。
業種別では、2016年は21業種中9業種で広告費が増加、12業種で減少した(2015年は6業種で増加、15業種で減少)。増加業種は「エネルギー・素材・機械」「家電・AV機器」「不動産・住宅設備」「薬品・医療用品」「食品」「情報・通信」「化粧品・トイレタリー」「官公庁・団体」「趣味・スポーツ用品」の9業種。