TYOとAOI Pro.が経営統合で合意

株式会社ティー・ワイ・オー(TYO)と株式会社AOI Pro.は、経営統合を行うことで基本的合意に達した。7月11日に、それぞれ取締役会を開催し、基本合意書を締結することを決議した。TYO 及び AOI Pro.を株式移転完全子会社、新たに設立する共同持株会社を株式移転完全親会社とする共同株式移転とする予定。
TYOは、昭和57年(1982年)設立で、TVCM制作最大手の一角をなしている。広告主との直接取引も拡充しつつ、PR事業の開始も視野に入れている。一方AOI Pro.は、昭和38年(1963年)設立で、同じくTVCM制作最大手の一角としての地位を確立している。近年は、ネット広告分野における動画コンテンツマーケティング事業を開拓しているほか、海外での取引も展開している。
近年の媒体の多様化、スマートフォンやタブレット端末等に代表されるデバイスの多様化など、広告事業を取り巻く環境変化を背景に、両社のビジョン、経営方針、事業戦略等を総合的に勘案し、今回の経営統合に至ったという。
今後両社は、事業運営上は独自性を保ちながら、共同持株会社の下、人材交流・情報交換などを行うとのこと。対等の関係で、それぞれのブランドも、競合関係を維持する。統合契約書締結および株式移転計画作成は7月29日の予定。2016年12月28日付で東京証券取引所の上場を廃止し、2017年1月4日付で共同持株会社を設立し、統合を行う。同時に共同持株会社を株式上場する計画となっている。なお、新会社(共同持株会社)の名称は、現在未定。