講談社、集英社、小学館がブックオフの株式取得。不振続く新刊の販路模索。
株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館、大日本印刷株式会社、株式会社図書館流通センター、および丸善株式会社は、Ant Global Partners Japan Strategic Fund I,L.P.およびアント・DBJ投資事業有限責任組合が保有するブックオフコーポレーション株式会社の全株式(発行済株式総数の 28.90%)を各々取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。
講談社、集英社、小学館、およびDNPとDNPのグループ会社であるTRC、丸善の狙いは、ブックオフとともに、二次流通も含めた出版業界全体の協力・共存関係を構築し、業界の持続的な成長を実現させること。
出版3社は、著者・著作権者の創作的基盤を尊重し、関係各位の立場を配慮しつつ、より効果的かつ有機的な市場の構築を図っていきたいと考えている、としている。
出版業の低迷が続く中、出版業界ではブックオフによる中古本の好調な販売が新刊本の販売不振を招いている考えられており、今回の出版社を含めた買収により、新刊本販路拡大の一方で中古本の販売をコントロールする狙いがあると見られている。