今年の「広告コピー」を一行に集約 TCCが「広告コピービッグデータ解析2015」発表

東京コピーライターズクラブ(以下TCC)は、一年間の広告に使用されたキャッチフレーズ=「広告コピー」を集約し、高頻度で登場した単語に関する統計を分析、その内容を『広告コピービッグデータ解析』として発表した。

年末に近づくにつれ、さまざまな「今年を代表する◯◯」が発表される。ブレイクした芸人のネタやバカ売れした商品など、それらはどこかその年の世相を示すことが多い。

そこで、2015年TCC賞の選考対象となった広告コピー8,119件を自然言語解析にかけ、「最も多く見られる広告コピーは8単語によるもの」との結果を得た。さらに語順・品詞別頻出単語トップ10から、文章が成立する単語を選出して浮き上がってきたのが下記の一行。2015年広告コピーの「平均値」と言える、としている。

 

 

品詞別の頻出単語の特徴としては、名詞の場合「人」「私」「あなた」が上位を占める。TVやラジオのCMといった映像・音声では「あなた」より「私」、グラフィック系のコピーは「私」より「あなた」の方が、それぞれ出現回数が高い。動詞の場合「する」「なる」「ある」が不動のトップ3で、その下に「言う」「思う」「見る」「行く」が並ぶ。「〜する」の特徴的な組み合わせは「応援する」「結婚する」「想像する」など。形容詞の場合「いい」「ない」「おいしい」が登場し、「悪い」や「のろい」といったネガティブなワードも多く見られた。