グリー、上場後初の減収減益に 13年6月期

グリー株式会社は、平成25年6月期の連結業績を発表した。

<平成25年6月期の連結業績>
(平成24年7月1日~平成25年6月30日)
売上高:1522億3800万円(前期比 3.8%減)
営業利益:486億1500万円(同 41.2%減)
経常利益:532億5700万円(同 35.0%減)
当期純利益:225億1400万円(同 53.1%減)

日本市場においては、スマートフォンの急速な普及を背景に、自社及びデベロッパー提供のスマートフォン向けソーシャルゲーム数の拡充に努めた。平成24年10月には、AndroidやiOSなどスマートフォン向けゲームアプリケーションの開発力の更なる強化を目的に、株式会社ポケラボ(本社:東京都港区)を子会社化。また、TV-CM放送やスマートフォン向け広告等によるプロモーションを実施しながら、スマートフォンにおけるユーザーの利用拡大を推進した。これらに加えて、平成24年11月には、ヤフー株式会社と包括的業務提携契約を締結する等、パートナーのメディア基盤を活用したユーザー獲得の取り組みを実施した。

海外市場への取り組みにおいては、開発体制の効率化を目的とし、海外拠点の位置付けを見直した結果、平成25年6月現在、海外開発拠点を集約し、それぞれが各エリアの市場に向けたソーシャルゲームの開発及び運営を推進。英語圏市場においては、既存及び新規タイトルがGoogle PlayやApp Storeの売上ランキングにおいて上位にランクインするなど、ユーザーの利用拡大及び収益基盤の確立が着実に実現した。

また、ソーシャルゲームを含むネットワークゲームの市場拡大が続く中、社会やユーザーに対して誠実にサービスを提供し、社長直轄の「利用環境向上委員会」の下、お客様対応体制の拡充、サービス向上及び適正利用促進、並びにリアル・マネー・トレード(注)関連行為の禁止に向けて様々な取り組みを実施している。更に、平成24年11月には「お客様が安心してソーシャルゲームを利用出来る環境づくり」を目指し、同社を含むソーシャルゲームのプラットフォームを運営する6社に加え、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、一般社団法人 日本オンラインゲーム協会(JOGA)といった関連団体及び関連事業者約50社の賛同を経て、一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)を発足した。

当連結会計年度において、事業の選択と集中を推進するため、一部タイトル関連資産の減損等、合計155億7900万円を特別損失として計上。以上の結果、当連結会計年度の当社グループの業績は、売上高1522億3800万万円(前連結会計年度比3.8%減)、営業利益486億1500万円(同41.2%減)、経常利益532億5700万円(同35.0%減)、当期純利益225億1400万円(同53.1%減)となっている。