エキサイト、2Q決算 広告・課金事業は前年同期比30.3%増と好調

エキサイト株式会社は、平成25年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成25年3月期第2四半期の連結業績>
(平成24年4月1日~平成24年9月30日)
売上高:42億5,900万円(前年同期比15.5%減)
営業利益:1億1,600万円(同 10.6%増)
経常利益:1億4,000万円(同 7.9%減)
四半期純利益:1億3,100万円(同 20.3%減)

売上高は、広告・課金事業及びブロードバンド事業ともに減収となったが、採算のよい広告案件が伸長するなど、利益面への影響は限定的で、全体としては利益率の改善につながる売上構成へのシフトが進んだ。
広告・課金事業については、ディスプレイ広告が堅調に推移し、特に9月に大きく伸長した。一方、リスティング広告は減収となった。また課金コンテンツでは、音楽系サービスが売上減となったが、「電話占い」等の有料サービスが堅調な伸びを示した。これらの結果、広告・課金事業の売上高は前年同期比6.3%減の24億9,900万円となった。
ブロードバンド事業については、これまではNTTの回線サービス「Bフレッツ」とエキサイトのプロバイダーサービスをセットで販売する料金プランが売上の大半を占めていたが、一昨年度よりNTT側においてエキサイトのプロバイダーサービスを取り扱うサービスが開始されたことに伴い、プロバイダーサービス料金のみが売上に計上される販売へのシフトが加速している。この結果、ブロードバンド事業の売上高は前年同期比25.9%減の17億6,000万円となった。

営業利益は、ここ数年の傾向として9月に広告商品への引き合いが高まり、増益に貢献している。売上高の減少により売上総利益が前年同期比6.7%減の18億8,300万円となったが、同時に業務提携の費用(レベニューシェア)や業務委託費などの販売費用が減少し、販売費及び一般管理費は前年同期比7.7%減の17億6,600万円となった。
セグメント別では、広告・課金事業のセグメント利益(営業利益)は、前年同期比30.3%増の4億300万円となった。9月に広告販売の需要増に恵まれたことに加え、音楽系サービスの減少を収益性のよいオリジナルの課金サービスで支え、増益となった。
ブロードバンド事業のセグメント利益は、前年同期比36.5%減の8,800万円となった。通信系サービスのラインナップを拡充するため、7月よりモバイル用のデータ通信端末やカードの取り扱いを新たに開始した。これに伴い、この新規事業に係る費用が先行したほか、プロバイダーをはじめとする通信系サービスとの関連が低くなりつつある一部周辺サービスを終了したことにより減益となった。