グリー、6月期は増収増益 ユーザー数拡大、収益基盤の確立で売上高146%増

グリー株式会社は、平成24年6月期決算を発表した。

<平成24年6月期の連結業績>
(平成23年7月1日~平成24年6月30日)
売上高:1,582億3,100万円(前期比146.6%増)
営業利益:827億2,900万円(同 165.7%増)
経常利益:819億3,500万円(同 165.8%増)
当期純利益:479億6,700万円(同 163.0%増)

日本市場においては、自社提供ソーシャルゲーム数及び、GREE Platform上で提供されるデベロッパー提供ゲーム数が大幅に増加すると共に、Android、iOSなどスマートフォン対応が順調に進展した。これらに加えて、引き続きTV-CM放送やスマートフォン向け広告等によるプロモーション等を実施することでユーザー数の拡大及び収益基盤の確立・強化を実現している。

また、平成24年3月に提供を開始した「ZombieJombie」を皮切りに、世界向けオリジナルゲームタイトルの提供数を拡大するほか、平成24年5月には、グローバルに通用する魅力的なコンテンツラインナップの強化を目的にモバイル向けシミュレーションRPGのリーディングカンパニー米国Funzio,Incを子会社化した。また同月には、「GREE」と平成23年4月に買収した世界最大級のスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォーム「OpenFeint」のブランド、ユーザーベース、ソーシャルプラットフォームを統一し、SNSアプリのデザインやユーザーインターフェースを大幅に刷新した「GREE Platform」をAndroid及びiOS向けに提供開始した。これにより、ソーシャルゲーム等のアプリケーション(以下「アプリ」)やSNSを利用出来る世界最大級のワンプラットフォーム「GREE Platform」を通じて最大169カ国でシームレスにアプリの配信が可能となった。

更に、世界の有力企業との提携やゲームの提供及び拠点の拡充を進めた。平成23年8月には、韓国最大手SKtelecomと包括的業務提携、平成24年5月には、世界的な子供向けエンタテイメントコンテンツを保有する英国Mind Candy Ltdとグローバルで展開するモバイルゲームの開発、提供において業務提携を行った。また、同年6月には、ダウンロード型ゲームの開発・配信における世界的リーディングカンパニーである仏Gameloft S.A.が日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の6言語に対応したソーシャルゲーム「ギャングドミネーション」をGREE Platformを通じて150カ国以上で配信している。また、デベロッパー開拓やアライアンスを目的に各国に拠点を設立し、平成24年6月末現在、世界9拠点体制を構築している。今後、各エリアでゲーム開発や提供、ユーザー獲得やプロモーションを行うなどして、グローバル展開を加速させる。