セブンシーズホールディングス、平成24年3月期決算 売上高14.7%増も、純利益マイナス1億1,900万円

セブンシーズホールディングス株式会社は、平成24年3月期決算を発表した。

<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:29億800万円(前期比14.7%増)
営業利益:▲2,600万円(前期は▲800万円)
経常利益:▲7,700万円(前期は▲5,400万円)
当期純利益:▲1億1,900万円(前期は5億1,400万円の利益)

各事業において事業基盤の整備・拡充、ならびに各事業領域における競争力強化・収益性向上に鋭意取り組み、より付加価値の高いコンテンツ、サービス、ソリューションの創出と顧客への提供を積極的に図った。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は増収となった。損益については、当第2四半期は営業利益を計上し、カードソリューション事業及びデータセンター事業は堅調に推移したものの、メディア&マーケティング事業において、前連結会計年度に売上計上した出版物に係る返品の受け入れ等の影響が響き営業損失となり、支払利息、為替差損等の計上により経常損失となった。
また、特別利益として新株予約権戻入益、受取設備負担金を計上する一方で、特別損失として関係会社株式売却損、減損損失等を計上したことにより、純損失となった。
なお、平成24年2月27日に債権管理回収業(サービサー事業)に新規参入することを決議し、新規子会社を設立した結果、事業セグメントをこれまでの「メディア&マーケティング事業」「カードソリューション事業」「データセンター事業」に加え「サービサー事業」を追加している。

セグメント別の概況は以下の通り。

<メディア&マーケティング事業>
取扱雑誌の広告代理店業務が堅調に推移したものの、前連結会計年度に売上計上した出版物に対する東日本大震災等の影響による返品の受け入れ等が響き、雑誌の休刊等の対応をしたものの、計画に対して大幅な減益となった。
また、市場調査業務に関しては、これまで海外顧客が大半を占めていましたが、顧客への積極的な営業展開を強化した結果、国内顧客からの受注も増加し、前連結会計年度より若干増収となった。
これらの結果、売上高は15億6,400万円となった。

<カードソリューション事業>
モバイル・コマース・ソリューション株式会社は、主にタクシー会社向けのカード決済端末サービスを提供しており、通信規格変更に伴う新端末の入れ替えも順調に進み、サービス利用に係る契約料、取扱高等が堅調に推移し、過去最高益を計上するに至った。
この結果、売上高は8億3,400万円となった。

<データセンター事業>
DR Fortress,LLCは、米国ハワイ州にてデータセンター事業を営んでおり、クラウドコンピューティングサービスの提供等により業績は安定的に推移し、質の高いサービスの提供を目指した事業展開を行った。
この結果、売上高は5億900万円となった。

<サービサー事業>
セブンシーズ債権回収株式会社は、平成24年5月10日に債権管理回収業に関する特別措置法第3条に基づく法務大臣の許可を取得しており、同法に定める債権回収会社として債権回収の受託業務及び債権の買取り業務を行っている。
当連結会計年度は、事業が開始されていない。