RKB毎日放送、平成24年3月期決算 売上高は前年と同レベルも経費節減と効率的な運用で30%以上の利益増

RKB毎日放送株式会社は、平成24年3月期決算を発表した。

<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:245億1,100万円(前期比0.1%減)
営業利益:17億9,000万円(同 35.2%増)
経常利益:18億4,500万円(同 34.4%増)
当期純利益:9億4,000万円(同 38.3%増)

きめの細かい積極的な営業活動を展開した結果、主力事業である放送事業の収入は、テレビは前年に引き続き増収、ラジオは6期ぶりに前年を上回った。また、不動産事業、その他事業の収入も前年を上回ったが、システム関連事業が減収となったため、全体の売上高は前連結会計年度に比べ2,700万円の微減収となった。一方、支出については、前連結会計年度から引き続き全社を挙げて経費節減を図り、効率的な運用により収益確保に努めた。

<放送事業>
放送事業の収入は、162億6,700万円と前連結会計年度に比べ3億1,700万円(2.0%)の増収となり、営業利益は12億3,900万円と4億7,600万円(62.4%)の増益となった。
テレビ部門では、タイム収入は、レギュラー番組の売上げが積み上がったことと創立60周年の特別番組関係のセールス等が好調で、前年に比べ2.5%の増収となった。また、主力商品であるスポットの売上げは、東日本大震災の影響で4月、5月は落ち込んだが、それ以降は好調に推移し、通期では前年に比べ0.9%の増収となった。業種別では、食品、化粧品・洗剤・トイレタリ、通信放送、卸・小売が好調、薬品、住宅建材、保険は堅調だったが、輸送機器は落ち込んだ。この結果、テレビ収入全体では前年に比べ2.0%の増収となった。
ラジオ部門では、タイム収入は、ローカルタイムにおけるレギュラー物件の積み上げにより、前年に比べ7.8%の増収となり、ラジオ事業全体の売上げを牽引した。しかし、スポット収入は減少傾向に歯止めがかからず、前年に比べ6.5%の減収となった。また、制作収入は収支の悪いイベントを精査・整理したため、前年に比べ3.7%の減少となった。この結果、ラジオ収入全体では前年に比べ1.7%の増収となった。

<システム関連事業>
システム関連事業の収入は、50億9,000万円と前連結会計年度に比べ4億5,500万円(8.2%)の減収となったが、経費の節減等により200万円の営業利益となった。
ソフトウェア開発業界では業界内の競争が一層の激しさを増す中、積極的な営業活動を展開したが、前年の売上げには届かなかった。

<不動産事業>
不動産事業の収入は、14億2,800万円と前連結会計年度に比べ7,700万円(5.7%)の増収となり、営業利益は7億2,500万円と1,200万円(1.7%)の増益となった。
賃貸物件の賃貸料収入が前年と同水準を維持できたことに加え、駐車場収入も増加したため増収増益となった。

<その他事業>
その他事業収入は、27億8,700万円と前連結会計年度に比べ7,100万円(2.6%)の増収となったが、1億6700万円の営業損失となった。