テレビ東京HD、平成24年3月期決算 売上高は1,115億2,100万円で前期比3.9%増 純利益は48.5%減

株式会社テレビ東京ホールディングスは、平成24年3月期決算を発表した。

<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:1,115億2,100万円(前期比3.9%増)
営業利益:21億8.800万円(同 3.8%減)
経常利益:25億8,800万円(同 3.1%減)
当期純利益:13億8,800万円(同 48.5%減)

セグメント別の業績は以下のとおり。

<地上波放送事業>
震災や節電、消費低迷の影響で、企業の広告活動は特に年度前半が低調だった。このような状況の中、タイム収入は、年度を通してレギュラー番組の売り上げが減少し、489億4,200万円となった。また、スポット収入も震災の影響を大きく受けたが、次第に市況が回復し、様々な企画セールスも寄与した結果、229億6,100万円となった。タイム・スポット合計では、719億400万円となった。BS等収入は、14億1,300万円だった。
番組販売収入は、既存番組の売り上げが順調だったことに加え、4月からの新番組についても好調に推移した結果、47億3,100万円となった。
ソフトライツ収入は、115億4,500万円となった。
イベント収入は、スケートイベントが好調で16億5,300万円となった。
一方、営業費用全体では、924億6,900万円となった。
以上の結果、地上波放送事業の売上高は912億4,900万円、営業損失は12億2,000万円となった。

<放送周辺事業>
通信販売関連は、株式会社テレビ東京ダイレクトが株式会社テレビ東京と共同制作して10月から新たにスタートした「7スタLIVE」の通販売上が好調に推移し、従来から放送している「ものスタMOVE」とともに主要ベルト番組として売り上げをけん引した。これにより株式会社テレビ東京ダイレクトの売上高は79億3,500万円となった。
また、CS放送関連では株式会社エー・ティー・エックスの加入者が12月末時点で15万件を超えるなど順調な伸びを示すとともに、アニメ番組などの関連商品のライツ売上も海外展開を含めて好調だった。これにより株式会社エー・ティー・エックスの売上高は46億3,200万円となり、昨年に引き続き過去最高を更新した。
音楽出版関連では株式会社テレビ東京ミュージックが、アニメ楽曲のゲームなどへの使用が堅調で、売上高は36億7,700万円となった。
上述3社以外の関連子会社の業績も比較的好調に推移した結果、放送周辺事業の売上高は329億2,800万円、営業利益は23億5,200万円となった。

<BS放送事業>
放送収入は、震災の影響もありましたが、通販番組を含むレギュラー番組をはじめ、タイム収入、スポット収入ともに堅調に推移した。番組販売収入は、ローカル局への売り上げが好調だった。
一方、費用面では、番組の充実を図るために10月から複数のレギュラー番組をスタートさせたことによる番組制作費の増加があった。
以上の結果、BS放送事業の売上高は79億1,500万円、営業利益は13億9,800万円となった。
<インターネット・モバイル事業>
既存のフィーチャーフォン向け有料会員数の減少が続く一方、端末メーカー等にコンテンツの提供を行うB2B事業や、Web制作・運用などの受託事業の売り上げが好調だった。また、スマートフォンの急速な普及にあわせ、アプリケーション開発などスマートフォン向けサービスを拡充したほか、市場が拡大するソーシャルメディアに対してもコンテンツ展開を行うなど、新規事業の開拓を積極的に行った。
以上の結果、インターネット・モバイル事業の売上高は20億3,300万円、営業利益は1億1,800万円となった。