WOWOW、平成24年3月期決算 売上高665億8,300万円で前期比1.0%増 フルハイビジョン・3チャンネル化で加入件数増も営業利益は減益
株式会社WOWOWは、平成24年3月期決算を発表した。
<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:665億8,300万円(前期比 1.0%増)
営業利益:48億3,000万円(同 14.2%減)
経常利益:50億2,700万円(同 17.7%減)
当期純利益:33億9,700万円(同 7.8増)
上半期において震災、アナログ放送の停波等により累計正味加入件数を減らしたものの、平成23(2011)年10月からのフルハイビジョン・3チャンネル化に伴う正味加入件数増により有料放送収入は対前期比で増加した。3チャンネル化に伴い、番組費を中心に売上原価が前期に比べ23億76百万円(7.1%)増加し、販売諸費用も増加したが、年度を通じその他の経費の節減に努めた結果、販売費及び一般管理費は前期に比べ9億2,100万円(△3.4%)減少、営業利益は前期に比べ減益となった。経常利益は減益となったが、特別損益項目の前期差並びに当連結会計年度末における繰延税金資産の追加計上に伴う税金費用の減少により、当期純利益は増益となった。
セグメントの状況は次のとおり。
<放送>
当連結会計年度においては、平成23(2011)年7月24日にBSアナログ放送を終了、アナログ契約の顧客のデジタル移行を完了した。平成23(2011)年10月1日からフルハイビジョン・3チャンネル放送を開始、「WOWOWプライム」、「WOWOWライブ」、「WOWOWシネマ」の各チャンネルに人気番組・新番組を配し、ラインナップの質・量ともに好評を得た。
映画製作では、WOWOW FILMS「マイ・バック・ページ」やWOWOW FILMS製作参加作品「はやぶさ 遥かなる帰還」「アントキノイノチ」などを公開した。
以上の結果、当連結会計年度における放送セグメントの売上高は637億4,600万円と前期に比べ11億4,700万円(1.8%)の増収、セグメント利益は41億2,400万円と前期に比べ1億14百万円(△2.7%)の減益となった。
<テレマーケティング>
東日本大震災の影響に伴うアウトバウンド業務を中心とした受注の減少により、当連結会計年度におけるテレマーケティングセグメントの売上高は63億4,500万円と前期に比べ9億4,900万円(△13.0%)の減収、セグメント利益は7億2,600万円と前期に比べ6億8,700万円(△48.6%)の減益となった。