セーラー広告、平成24年3月期決算の売上高は微減も当期純利益は前期比74.5%減の2,500万円
セーラー広告株式会社は、平成24年3月期決算を発表した。
<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:85億1,600万円(前期比1.2%減)
営業利益:1億円(同 21.2%減)
経常利益:9,300万円(同 38.1%減)
当期純利益:2,500万円(同 74.5%減)
期首より、顧客第一主義の原点に立ち返り、広告主の求めるニーズに直結した提案活動を積極的に行い、徹底した顧客志向の営業推進を図った。当連結会計年度においては、広告自粛ムードが広告出稿意欲の低下を誘発したため、年前半の売上高は前年を下回る水準で推移したが、不動産・住宅建設業、小売業などから折込チラシ等を年間をとおして安定して受注したことと、官公庁から雇用対策事業として受託した地域物産や観光地などをPRする活動を多数実施したことに加え、愛媛県宇和島圏域観光振興イベント『えひめ南予いやし博2012』のプロデュース業務を受注したことなどから、年後半は、広告受注量が着実に回復し、単体の売上高は前年を上回る75億5,800万円(前期比100.1%)となり、連結におきましても、第4四半期(1月~3月)は、前年を上回る売上高となった。
以上の結果、震災による広告出稿量の減少や欧州債務危機などの影響によって、広告市場が全体的に低迷するなか、売上高は前期とほぼ同じ水準を確保した。
利益面においては、利益率の低い案件の獲得や広告主の広告費用対効果への要求に起因した売上総利益率の減少があり、前期に比べ売上総利益率が1.1ポイント低下し、売上総利益は14億2,400万円、前期比92.5%となった。また、経費の節減から、販売費及び一般管理費が前期に比べ6.2%減少し、13億2,300万円となった。当連結会計年度においては、平成23年11月14日開催の取締役会決議に基づく自己株式の公開買付けによる取得費用3,300万円を営業外費用に計上した。当期純利益については、所有物件の売却による固定資産売却損400万円および投資有価証券評価損400万円の計上等と、平成23年度税制改正法および復興財源確保法の公布に起因した繰延税金資産の一部取り崩しによる法人税等調整額の増加から、減益となった。
媒体別売上高