ADK、平成24年12月期第1四半期決算 売上高910億400万円で前年同期比6.6%増 純利益752.9%増 第2四半期業績予想も上方修正

株式会社アサツー ディ・ケイは、平成24年12月期第1四半期決算を発表した。

<平成24年12月期第1四半期の連結業績>
(平成24年1月1日~平成24年3月31日)
売上高:910億400万円(前年同期比6.6%増)
営業利益:22億5,900万円(同 104.2%増)
経常利益:25億3,700万円(同 85.1%増)
四半期純利益:14億5,800万円(同 752.9%増)

生活者のメディア接触行動や購買行動、それに伴う広告主のニーズの変化を捉え、マスメディア、インターネットやモバイルといったマス・パーソナル・メディア、インストア・メディアを含むOOHメディアなど、生活者の購買接点周辺のメディアを組み合せ、広告主のコミュニケーション投資が最大の効果を生む広告投資効果(ROI)を重視したコミュニケーション・プログラムを提供するとともに、成長する新興国・中国市場やコンテンツ事業においても積極的なビジネスを展開し、売上・利益とも前年同期に比べ、一定の伸長を果たした。

セグメント別の業績の詳細は、以下のとおり。

(広告業)
広告業における外部顧客への売上高は897億3,800万円(前年同期比6.9%増)、セグメント利益は24億6,800万円(前年同期比98.2%増)だった。
売上については、当社単体、国内子会社、海外子会社ともに増収したことにより、総体として前年実績を上回った。利益面についても同様に、単体、国内子会社、海外子会社ともに増益し、セグメント利益は前年実績を大きく上回った。

なお、グループの中核である単体の業績、業種別・区分別売上は以下のとおり。

売上高は790億400万円(前年同期比5.1%増)、売上総利益は101億2,200万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は18億9,300万円(前年同期比121.4%増)。増収に加え、収益性向上への注力、また販売費及び一般管理費が前年並みに推移したことにより、売上、売上総利益、営業利益ともに前年同期を上回った。
業種別売上では飲料・嗜好品、化粧品・トイレタリー、流通・小売業、官公庁・団体などの業種の広告主からの出稿が増加したが、情報・通信、自動車関連品、金融・保険、エネルギー・素材・機械、外食・各種サービスなどの業種の広告主からの出稿が減少した。
区分別売上ではテレビ広告、マーケティング・プロモーション、OOHメディア広告、デジタルメディア広告などで前年同期に比べ増収であったが、制作区分や新聞広告区分、雑誌広告区分などで前年同期に比べ減収だった。

<その他の事業>
雑誌・書籍の出版・販売部門における外部顧客への売上高は12億6,600万円(前年同期比10.2%減)、セグメント損失は2億1,100万円(前年同期は1億4,000万円の損失)だった。
出版市場全体の縮小に伴い収益確保が困難である環境下、雑誌の返本増加などにより減収となり、経費の圧縮に引き続き努めたが営業損失となった。

<海外売上高>
当社グループの海外売上高は、すべて広告業のものであり、当第1四半期連結累計期間の売上高の8.1%(前年同期は7.7%)だった。

なお、アサツー ディ・ケイでは、最近の業績動向を踏まえ、平成24年2月14日に公表した業績予想を修正した。

<平成24年12月期第2四半期累計連結業績予想の修正>
(平成24年1月1日~平成24年6月30日)
売上高:1780億円(前回予想より80億円増、4.7%増)
営業利益:28億円(同 17億円増、154.5%増)
経常利益:39億円(同 18億円増、85.7%増)
四半期純利益:17億2,000万円(同 5億7,000万円増、49.6%増)

年初来の個人消費等内需を中心とした景気回復基調を背景にマーケ・プロモーション案件等の受注増が見込まれ、売上高においては、連結・個別ともに前回予想を上回る見込み。営業利益においても、売上高の増加に加えて、案件別収益管理の徹底や売上原価に関する購買管理施策の実行等によって売上総利益が伸長し、販売費および一般管理費も総利益に応じて的確にコントロールすることで、前回予想を大きく上回る見込み。
構造改革のためのコストとして特別損失を見込み、純利益においても前回予想を上回る見込み。
なお、通期業績予想については、第2四半期累計の業績予想が上記のような見込みとなるものの、各企業の先行きに関する慎重な業況判断や年度後半における景気変動リスクもあり、各企業の広告・販促活動の動向と当社業績への影響を精査した上、しかるべき時期に修正発表を行う予定。