ミクシィ、平成24年3月期決算 売上高微増も営業・経常・純利益とも前期割れ Find Job !事業は増益も、ソーシャルネット事業で減益 

株式会社ミクシィは、平成24年3月期決算を発表した。

<平成24年3月期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:133億3,400万円(前期比0.8%増)
営業利益:21億9,400万円(同 34.9%減)
経常利益:21億700万年(同 29.5%減)
当期純利益:7億4,900万円(同 45.8%減)

従来、販売費及び一般管理費に計上していた販売手数料及び販売促進費の一部について、当連結会計年度より、売上高から控除する方法(純額表示)に変更した。なお、当該会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の数値を記載している。
セグメントごとの業績は次のとおり。なお、当連結会計年度より、従来の「インターネットメディア事業」及び「インターネット求人広告事業」は、それぞれ「ソーシャルネット事業」及び「Find Job !事業」にセグメント名称を変更している。事業実態により適したセグメント名称への変更であり、これによるセグメント情報に与える影響はない。

<ソーシャルネット事業>
売上高:123億2,800万円(前年同期比 1.3%減)
 広告売上高:79億6,400万円(同 18.2%減)
 課金売上高:43億6,000万円(同 58.5%増)
セグメント利益:38億6,100万円(同 19.9%減)
月間ログインユーザー:1,512万人(平成24年3月)(平成23年3月は1,537万人)

順調に拡大するスマートフォンユーザーに対応すべく、スマートフォン版「mixi」を中心に、機能やインターフェースの改善を行った。また、スマートフォンを含む3デバイスで利用できるソーシャルページ「mixiページ」や、ソーシャルギフトサービス「mixiバースデー」、ソーシャルコマースサービス「mixiモール」などのサービスも提供を開始している。
収益面では、課金売上は順調に拡大したものの、広告売上において、震災の影響による出稿抑制や、スマートフォンへの利用のシフトによりモバイル(フィーチャーフォン)広告の出稿が減少し、当連結会計年度の売上高減となった。また支出面では、課金収益の増加に伴い決済手数料が増加したとともに、事業拡大に伴う人員の増加により人件費が増加し、セグメント利益減となった。

<Find Job !事業>
売上高:9億7,900万円(前年同期比31.7%増)
セグメント利益:8億2,500万円(同 34.1%増)

Web系の求人情報に特化することにより他社との差別化を図ることで収益の拡大を目指した。そのような中、Web業界の求人動向は引き続き採用が活発であり、収益面においても堅調に推移している。
この結果、売上高増、セグメント利益増となった。
なお、平成23年4月1日付で、当事業を会社分割により新設した株式会社ミクシィ・リクルートメントに承継させている。