RKB毎日放送、第3四半期決算は増収増益 純利益26.6%増の6億2,000万円

RKB毎日放送株式会社は、平成24年3月期第3四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第3四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年12月31日)
売上高:175億9,800万円(前年同期比1.2%増)
営業利益:10億7,800万円(同 28.1%増)
経常利益:11億3,900万円(同 27.6%増)
四半期純利益:6億2,000万円(同 26.6%増)

自動車等製造業の生産回復とともに広告活動に対する企業マインドも改善する一方で、システム関連事業については受注状況の厳しさが増している。そのような状況の中、売上高は1.2%の増収、営業利益、経常利益、四半期純利益もいずれも増益となった。

セグメント別の状況は次のとおり。

<放送事業>
収入:119億8,600万円(前年同期比 2.0%増)
営業利益:9億800万円(前年同期比 38.4%増)

テレビ部門は、収入105億2,900万円(前年同期比 2.1%増)となった。スポット収入は第1四半期に震災の影響により減少たが、第2四半期以降は回復し、0.5%増とほぼ前年並みとなった。タイム収入も新番組のスタートにより3.6%増と好調だった結果、テレビ全体では増収となった。業種別では、輸送機器、アルコール飲料などが落ち込んだものの、食品、化粧品・洗剤、卸売・小売などが伸びた。
ラジオ部門は、収入14億5,600万円(前年同期比 1.8%増)となった。全国的なラジオ広告投下量の減少によりスポット収入は6.6%減、制作収入も不採算イベントを整理したことにより4.0%減となったが、タイム収入はショッピング番組などの増加により8.3%増となった結果、ラジオ全体でも増収となった。

<システム関連事業>
収入:32億6,300万円(前年同期比 7.4%減)
営業損失;2億2,700万円(前年同期は営業損失1億9,800万円)

ソフトウェア開発業界では業界内の競争が一層厳しさを増しており、積極的な営業活動を展開したが、前年の自治体向け大型物件の落ち込みをカバーできず減収となった。その結果、損益状況は苦戦が続いている。

<不動産事業>
収入:10億6,600万円(前年同期比 5.4%増)
営業利益:5億4,800万円(前年同期比 3.0%増)

RKB放送会館の駐車場賃貸収入等が増加し、増収増益となった。

<その他事業>
収入:20億8,300万円(前年同期比 12.0%増)
営業損失:1億4,300万円(前年同期は営業損失1億4,800万円)

蜷川幸雄演出の「アントニーとクレオパトラ」や当社企画の「古代七つの文明展」を開催するなどで増収となったが、損益面では若干の改善に止まった。