博報堂DYHD、2012年度3月期 第3Q決算 売上、利益ともに増 収益性の改善から通期連結業績予想も修正

株式会社博報堂DYホールディングスは2月7日、2012年度3月期 第3四半期決算(2011年4月1日~2011年12月31日)の決算短信を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :6905億1600万円(前年同期比 2.7%増)
営業利益  :109億2100万円( 同 29.7%増)
経常利益  :127億4600万円( 同 18.3%増)
四半期純利益:22億8000万円( 同 18.7%増)

中期基本戦略である「次世代型の統合マーケティング・ソリューションの実践を通して、企業のマーケティング活動全体の最適化を実現する責任あるパートナーとなる」ことをベースとして積極的な営業活動を継続。種目別では、テレビ広告はスポット広告が引き続き堅調に推移して前年同期を上回ったものの、マスメディア取引全体では前年同期を0.8%下回る結果となった。一方、非マスメディア取引は、新規子会社の寄与等によりインターネットメディアが大幅に増加するなど、前年同期を9.8%上回った。
売上高を得意先業種別に見ると、多くの業種で回復基調に入っており、なかでも構成比の高い「自動車・関連品」や、「飲料・嗜好品」が第3四半期(10~12月)で大幅に増加した。これにより売上を前年同期比2.7%増とした。

またこれを受け、2011年11月10日に公表した業績予想を上方修正した。

【2012年3月期通期連結業績予想数値の修正(2011年4月1日~2012年3月31日)】
売上高   :9720億円(前回発表 9430億円)
営業利益  :180億円( 同 144億円)
経常利益  :200億円( 同 164億円)
当期純利益 :56億円( 同 64億円)

回復基調が鮮明となり、また、第4四半期の売上高見通しも堅調であることから、通期の連結業績を上方修正。売上総利益率の向上、販売費および一般管理費のコントロールに努めることで、営業利益、経常利益とも前回公表時の見通しを上回る見込みとした。ただし減損処理による投資有価証券評価損が第2四半期連結累計期間から増加したことや、法人税率引下げに関する法律が公布(2011年12月2日)されたことにともない、繰延税金資産の一部取り崩しを織り込んだことなどにより、当期純利益は、前回公表時の見通しを下回る見込みとのこと。