電通、ブラジルの独立系デジタルエージェンシー「ラブ」を買収

株式会社電通は1月25日、ブラジルの独立系デジタルエージェンシーであるラブ社を買収する意向であることを発表した。
米州・欧州・豪州地域を事業統括する電通ネットワーク・ウエスト(DNW)のブラジル事業統括会社である「電通ブラジル・ホールディングス社」を通じ、100%買収に係る契約書をラブ社株主と締結した。
ブラジルは現在世界第6位の広告市場で、テレビ広告が60%以上のシェアを占めるなど、マスメディア広告が中心の市場となっている。しかしながらデジタルメディア関連の市場が急成長しており、クライアントからもデジタル領域におけるソリューション提供のニーズが高まってきているという背景がある。FIFAワールドカップ(2014年)や夏季オリンピック(2016年)などの世界的な大型イベントの開催を控え、ますますの経済発展が期待されるブラジルにおける成長戦略を加速させるのが狙い。
今後は、現地総合広告会社である電通ラテンアメリカ(ブラジル)をはじめ、DNW傘下の各拠点がラブ社と積極的に協業し、日系クライアントや現地ローカルクライアントの獲得を目指す。