動画で流れる音声を識別し広告配信 Ustream Asiaと産業革新機構が連携し検証

株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)は、活用できる音声検索技術のインキュベーション(技術の事業化支援)を目的に、特定目的会社(以下「SPC」)の設立及び6,000万円の投資を決定した。

対象となるのは、これまで独立行政法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)と産総研技術移転ベンチャーによって研究開発されてきた音声検索技術。
ライブ映像配信サイトを運営するUstream Asia株式会社と協力し、現状のタグ情報に基づく動画サイトへの広告配信に比べて有用性が見込める、音声検索エンジンのプロトタイプの開発を目指す。

インターネット上の動画サイト、音声サイトといったマルチメディアコンテンツに含まれる音声をテキスト化せずに検索することができるため、動画サイトへの広告配信事業に活用できる可能性がある。

まずは検証実験として期間(6ヵ月)とコスト(6,000万円)を限定しているが、事業化の見込みが確認できれば、INCJ及び他のベンチャーキャピタルからの追加資金調達を行っていく予定としている。