博報堂、2011→2012消費動向レポートを発表 興味関心は「節電」「防災」

株式会社博報堂の研究開発局は12月6日、生活者が関心を示したと思われるモノやサービスの事例を、新聞・雑誌・webなどから収集し、消費行動に潜む意識変化を分析した結果を、消費動向レポートとして公開した。
このレポートでは、2012年以降へ向けて大きな潮流となりそうな生活者欲求の特徴を、【幸福分母の改新】というキーワードでまとめたものとなっている。
このレポートでは、「幸福分母の改新要素」を、“「生命」確保”、“「身体」整備”、“「記憶」の読み直し”、“「存在」の確かめ合い”、“「共生」継続”の5視点でまとめている。
「生命」確保では、2011年関心カテゴリとして防災商品、猛暑対策商品、蓄電商品など、「身体」整備では2011年関心カテゴリとして高機能肌着、トーニングシューズ、スイッチOTCなど、「記憶」の読み直しでは2011年関心カテゴリとしてロングセラー商品、工場見学、和の伝承食、「存在」の確かめ合いでは2011年関心カテゴリとしてスマートフォン、facebook、高速モバイルデータ通信など、「共生」継続では2011年関心カテゴリとして節電商品、次世代エネルギー自動車、太陽光関連商品があげられている。
なお今年の【興味度ランキング】上位には、「節電商品(1位)」「防災商品(2位)」「スマートフォン(3位)」「高機能肌着(4位)」「節約・倹約グッズ(5位)」「猛暑対策商品(6位)」と、生活や情報環境の基礎交換に関わるカテゴリが並んだとのこと。同レポートでは、「生活者は刹那的な嗜好に関わる欲求をやや抑えて、普遍的な日常性を復興するために新しい幸福の分母構築へと動き始めている」と推察している。