中部日本放送の2Q決算、放送事業の営業利益331.8%増 スポット収入減少するも、代理店手数料など費用も減り利益増

中部日本放送株式会社は、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:158億4,900万円(前年同期比2.2%減)
営業利益:6億6,200万円(同 12.8%増)
経常利益:7億8,900万円(同 16.3%増)
四半期純利益:3億8,400万円(同 47.4%増)

広告市況においては、サプライチェーン寸断の影響で自動車などの業種において出稿取り止めがあったが、製品供給体制の回復とともに再開するなど、市況の改善は進んでいる。

■放送関連
テレビタイム収入やクロスメディア収入ならびにテレビのその他収入が増加したが、震災の影響により「輸送機器」「電気機器」「基礎材(エネルギー)」などの業種の出稿が落ち込んだことから、収入の柱となるテレビスポット収入が減少となった。さらに、子会社の広告代理業の売上も、震災の影響などにより大幅な減少となったことから、売上高は143億8,900万円(前年同期比2.0%減)となった。
費用においては、テレビスポット収入の減少により代理店手数料が減少したことや、減価償却費と退職給付費用が減少したことに加え、子会社の広告代理業の減収に伴い営業費用が大幅に減少した。売上の減少幅より費用の減少幅が大きくなったことから、営業利益は1億4,300万円(前年同期比331.8%増)となった。

■不動産賃貸
東京の賃貸ビルにおいてテナントからの賃料収入が減少したことにより、売上高は7億6,900万円(前年同期比6.4%減)となった。利益面では、東京の賃貸ビルにおける売上高の減少が響き、営業利益は4億6,000万円(前年同期比8.0%減)となった。

■ゴルフ場
震災や台風などの影響により来場者数が減少したことから、売上高が2億7,000万円(前年同期比7.4%減)、営業利益は0円(前年同期比96.4%減)となった。

■その他
保険代理業、タクシー業などで構成される「その他」は、売上高が4億2,000万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は6,000万円(前年同期比55.1%増)となった。