スターツ出版、第3Q決算 「オズモール」など好調で前年同期比100%以上の利益増 雑誌や地域情報紙の売上減をカバー

スターツ出版株式会社は、平成23年12月期第3四半期決算を発表した。

<平成23年12月期第3四半期の業績>
(平成23年1月1日~平成23年9月30日)
売上高:26億500万円(前年同期比3.3%増)
営業利益:3億5,900万円(同 120.2%増)
経常利益:3億7,600万円(同 105.3%増)
四半期純利益:2億6,500万円(同 121.2%増)

女性向けの情報雑誌「オズマガジン」や女性向けウェブサイト「オズモール」をはじめとするオズブランドを筆頭に、「ケータイ小説」と呼ばれる書籍、ビジネスパーソン向けのフリーマガジン「メトロミニッツ」や、地域密着型のフリーペーパー「アエルデ」などの発行を継続的に行った。

事業セグメント別の業績は以下のとおり。

■雑誌事業
書籍販売は、「ケータイ小説シリーズ」において、既に確実なシェアを得ている若年層向けの作品に加え、20代~30代の女性をターゲットとした作品を定期的に発行し、新たな読者層の創出にも注力し、前年同期と比較して販売売上高は堅調に推移した。フリーマガジン「メトロミニッツ」においては、継続する景気低迷と東日本大震災後の広告出稿の自粛ムードの影響もあり、前年同期と比較すると売上は大幅に減少した。
その結果、雑誌事業の売上高は8億8,100万円、営業損失は2,800万円となった。

■インターネット事業
「オズモール」は、当四半期累計期間末現在で会員が130万人に達し、体験型イベントの実施や有名ブランドとのコラボレーション企画、コンサルティング業務の受託を行うなど順調に業績を拡大させている。また、「オズモール」内のアフィリエイト型(成果報酬型)商品の「オズのプレミアム予約」シリーズは、当四半期累計期間末現在で掲載店舗数が約1,300を数え、様々なプランの提供や利用者へのポイント付与システム等のリピーターの囲い込み施策を実施し、前年同期と比較し手数料売上げは順調に増加した。
その結果、インターネット事業の売上高は13億2,900万円、営業利益は3億7,100万円となった。

■地域情報紙事業
「アエルデ」においては、当四半期会計期間末で8つのエリアで地域に密着した紙面づくりを展開しており、各地域の飲食店等の情報をクーポン型の広告として掲載する広告営業活動を継続して行ったが、景気低迷・震災の影響もあり、売上は前年同期よりも減少した。また、販促制作物の受注請負の事業においても、景気低迷の影響から受注額が大きく減少した。
その結果、地域情報紙事業の売上高は3億94百万円、営業利益は2,600万円となった。