日本テレビ、平成24年3月期第2Q決算 テレビ広告収入の低調などから減収減益も、通期予想では増収増益に予想修正

日本テレビ放送網株式会社は、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:1,408億8,700万円(前年同期比 2.8%減)
営業利益:102億9,900万円(同 12.0%減)
経常利益:133億5,400万円(同 22.5%減)
四半期純利益;81億3,500万円(同 11.9%減)

主たる事業であるコンテンツビジネス事業におきましてテレビ広告収入が低調に推移した。売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用は、テレビ広告収入の減少に伴う代理店手数料の減少などで、前年同四半期に比べ26億8,000万円(2.0%)減少の1,305億8,700万円となった。

コンテンツビジネス事業:
テレビ広告収入のうちタイム収入につきましては、レギュラー番組枠での収入の増加があったものの、前年同四半期に「2010FIFAワールドカップ 南アフリカ大会」などの大型単発番組による収入があったことの反動減などにより、前年同四半期に比べ8億3,100万円(△1.6%)減収の522億5,600万円となった。スポット収入については、在京キー局間における当社のシェアが大きく伸び、また当第2四半期連結会計期間(平成23年7月1日~平成23年9月30日)において持ち直しの動きが見られた。しかし、東日本大震災の影響を受けたスポット広告費の地区投下量の減少をカバーするには至らず、前年同四半期に比べ10億9,400万円(△2.2%)減収の477億800万円となった。このほか、物品販売収入における連結子会社株式会社バップのDVD/BD販売の不調などがあり、コンテンツビジネス事業の売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含め、前年同四半期に比べ42億1,400万円(△3.0%)減収の1,383億6,600万円となった

なお、日本テレビ放送網株式会社は、平成23年7月28日に公表した平成24年3月期通期の業績予想を修正している。同社の視聴率改善傾向を背景に、コンテンツビジネス事業におけるテレビ広告収入が上向きであること等から、前回発表予想の売上高を上方修正した。

<平成24年3月期通期予想の修正(連結)>
(平成23年4月1日~平成24年3月31日)
売上高:3,005億円(前回予想より35億円増、1.2%増)
営業利益:293億円(同 21億円増、7.7%増)
経常利益:340億円(同 25億円増、7.9%増)
当期純利益:193億円(同 23億円増、13.5%増)