ニフティ、第2四半期決算 主婦向けサイト「シュフモ」会員数増加や広告主からの出稿増加で広告ビジネスの売上伸長
ニフティ株式会社は、平成24年3月期第2四半期決算を発表した。
<平成24年3月期第2四半期の連結業績>
(平成23年4月1日~平成23年9月30日)
売上高:481億6,500万円(前年同期比 8.0%減)
営業利益:28億4,200万円(同 52.4%増)
経常利益:27億7,700万円(同 63.0%増)
四半期純利益:14億4,300万円(同 70.7%増)
ブロードバンド接続の主力サービスであるFTTH(光ファイバー)の契約数は2011年6月末現在で2,093万契約(2011年3月末比71万契約増)となり、増加が緩やかになっている(出典:総務省)。また、インターネット広告市場は、東日本大震災の影響で一時的に落ち込んだものの、緩やかな回復基調にある。
事業別の状況については、次の通り
■Webサービス事業
広告ビジネスについては、検索連動型広告は検索数が増加したものの、単価が下落したことから売上は減少した。一方、クライアント企業とのタイアップ広告に注力し、得意分野の拡大を図った。特に主婦向け携帯サイト「シュフモ」は会員獲得に努めた結果、会員数が127万人(2011年3月末比14万人増)と順調に拡大したことに加え、広告主からの広告出稿が増加し、売上も伸長した。
また、パブリック型クラウドサービスである「ニフティクラウド」のお試しキャンペーンを実施するなど、拡販に努めた。2011年7月には「Large24」と「Large32」の2つの上位サーバータイプを追加しサーバーラインアップを拡充した。2011年8月にはミドルウェアやアプリケーションのパッケージ等を流通・活用できる「イメージ配布機能」などの7つの機能・サービスを提供開始し、機能拡充にも積極的に取り組んだ。さらに9月にはソネットエンタテインメント株式会社にOEM供給を開始するなど、販路拡大にも注力した。この結果、2011年9月末の「ニフティクラウド」利用社数は944社(2011年3月末比238社増)と順調に拡大し、売上も増加した。
以上の結果、Webサービス事業の売上高は74億700万円(前年同期比1.4%減)となった。営業利益は「ニフティクラウド」の売上増に伴う利益増などで7億6,300万円(前年同期比237.7%増)となった。
■ISP事業
接続会員の新規獲得には、引き続ききめ細かな獲得戦略を実施しており、特にモバイル接続サービスについては、「@nifty WiMAX」に加え、2011年9月には「@nifty EMOBILE G4」サービスを開始するなど、商品ラインアップを拡充して会員獲得に注力した。また、有償サポートサービス「@niftyまかせて365」については、2011年4月に「お役立ち動画」の提供を開始し、顧客満足度の向上を図った。この結果、2011年9月末現在のモバイル接続サービス会員は8万人(2011年3月末比3万人増)となったが、FTTH接続会員数は124万人(同1万人減)となった。ADSL接続サービス会員数は、FTTH接続サービスやモバイル接続サービスへの移行が進んだことから34万人(同4万人減)となった。CATVを含むブロードバンド接続会員数は181万人(同2万人減)となった。
ISP事業の売上高は407億5,700万円(前年同期比9.1%減)。売上高減少の主な要因は、従来からのキャリアの回線料金とISP料金をパックにした商品から、ISP料金のみの商品である「@nifty光ライフ with フレッツ」に、会員がシフトしたことによる。営業利益は、ネットワーク利用料およびコールセンターのコスト削減を継続的に行ったことなどにより、35億9,400万円(前年同期比15.1%増)となった。