博報堂、中国で効率的なPR活動を行う「博報転載」提供開始 2004年から独自蓄積したデータを活用

博報堂は10月19日、中国において、効率的なPR活動を実施するためのプログラム「博報転載(はくほうてんさい)」の提供を開始した。
中国の媒体は、出典元を明記すれば自由に転載できるという特性があるため、紙媒体(新聞・雑誌)から紙媒体、紙媒体からブログや微博(ウェイボー、中国版Twitter)、ブログや微博からクチコミという流れで、記事や書き込みの転載が頻繁に行われるという。企業情報に関する記事でも、多い場合は1件の記事から、転載によって数百媒体に露出する例もある。
博報堂はこの点に着目し、「博報転載」は、2004年から独自に蓄積した報道記事データベースとクチコミデータベースを活用するものとなっている。報道記事データベースは、新聞445紙、雑誌256誌、インターネットニュース2672サイトを蓄積。クチコミデータベースはBBS600サイト、BLOG14ポータル、Q&Aサイト10ポータル、主要5社の提供する微博サービスを蓄積したものになっている。
「博報転載」ではまず、データベースを使って業界やPRするテーマ(商品、企業、CSR等)毎に、転載件数が多い順に記事をランキング化。次にその傾向を分析し、PR活動を行う際、優先的に発信すべき内容や、注力すべき媒体を抽出する。そして、それらの分析に基づき、効率的なPR活動を実施する。
主なサービス提供対象企業は、中国に進出している、もしくはこれから進出を企図している日系企業の日本本社または中国現地法人。