民放連、東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」問題に対し厳重注意

東海テレビ放送が8月4日放送の番組「ぴーかんテレビ」において、不謹慎な表現のテロップを放送したことについて、日本民間放送連盟(民放連)は、8月5日に広瀬会長から同社に対し、原因究明と再発防止に向けた取り組みを徹底的に実行していただくよう、口頭で申し入れたのに続き、社会的影響の大きさと放送界全体の信頼を損なったことに鑑み、9月15日に東海テレビ放送に対して、文書による厳重注意を行った。
また、検証報告書で危機管理機能が脆弱であったと指摘されていることを重く受け止め、再発防止の取り組みを全社一体となって真摯に実行すること、岩手県民には今秋の米収穫に向けて放送での取り上げや被災地復興への支援に注力して民放の信頼回復に努めること、さらに再生委員会をはじめとする同社の取り組みの進捗状況を民放連に報告することを要請した。

■8月5日の東海テレビ放送「ぴーかんテレビ」問題に関する民放連会長コメント
「原発事故によって多くの方々が被害にあっておられるなか、放射能の風評被害について、放送事業者はもっとも敏感であるべきである。問題のテロップはあまりにも常識を欠いた表現であり、岩手県内をはじめ関係各位、視聴者のみなさんには大変なご迷惑をおかけしたことを誠に申し訳なく思う。
 詳細は当該局から報告を受けることになろうが、本件では、(1) こうした内容のテロップを作成するという社会意識の欠如に問題の根源があるうえに、(2) それをチェックできなかったこと、(3) 操作ミスで画面に出したものを即座に取り消せなかったことにも重大な問題があると認識している」