台北・香港は依然日本びいき ―アジアでどの程度日本カルチャーが受け入れられているのか 韓・欧米と比較 博報堂調査

博報堂は5日、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査「Global HABIT(グローバルハビット)」最新版(2010年度実施)の分析結果を発表した。
Global HABIT調査のデータをもとに、アジア10都市における日本・韓国・欧米のカルチャー系コンテンツの受容性比較を行ったもの。
調査地域のアジア10都市は、台北、香港、メトロ・マニラ、バンコク、上海、ジャカルタ、シンガポール、ホーチミン・シティ、クアラルンプール、ムンバイとなる。これらの都市で、日本/韓国/欧米のマンガ・アニメ/ドラマ/音楽/映画/メイク・ファッションが、どの程度受容されているかを調査した。サンプル数は6,591名。
それによると、「マンガ・アニメ」は日本が今なおアジア全体で強い影響力を持っていることが判明した。中でも台北と香港では、「マンガ・アニメ」に加えて「ドラマ」や「メイク・ファッション」などでも日本コンテンツの影響力が強かった。一方で、「ドラマ」は韓国と欧米コンテンツが強く、「映画」と「音楽」は欧米コンテンツが強かった。
日本と韓国のコンテンツの影響力に絞って比較してみると、バンコクやホーチミン・シティなどでは韓国コンテンツが日本コンテンツよりも強い傾向が見られ、「ドラマ」「音楽」「メイク・ファッション」など影響力が多層化していた。そのため同調査では、「マンガ・アニメ」「ドラマ」「音楽」「メイク・ファッション」などASEANを含めたアジア各国で強い影響力を持っていたコンテンツが、日本から現在は韓国に主流が移動したとしている。

■元リリースリンク http://www.hakuhodo.co.jp/news/year/2011/20110705/index.html ■関連リンク 博報堂 http://www.hakuhodo.co.jp/