電通・石井社長、創立110周年記念式典において社員にメッセージ 「顧客から選ばれ続ける存在へ」
株式会社電通は7月1日、創立110周年記念式典を、東京本社、関西・中部の各支社で午前10時より開催した。東京本社の110周年記念式典では、石井 直社長が電通グループ社員を対象として所信を述べた。
石井社長は「電通グループは創業以来、最大の転換期を迎えている。グローバルレベルで急速に進展する情報・メディア環境の変化は、消費者の行動様式や、企業のビジネスのあり方に大きな影響を与えており、マーケティングのルールそのものも、大きく変わり始めている。我々のビジネスにおいても、従来のルールや、過去の成功体験が通用するとは限らない、という点を覚悟する必要がある」と述べるとともに、以下のメッセージを述べた。
「我々は今後、2万人の社員一人1人が、『自分自身が、顧客の課題解決の起点となる』という意識を徹底しなければならない。こうした強い意識を持った社員同士が、会社や国を超えて互いに影響を与え合い、相乗効果を生む『ネットワークのダイナミズム』を、グループ全体で発揮できれば、我々はより大きな価値を顧客に対して提供できるはずである。近年のデジタル化とグローバル化は、さまざまな制約や境界線を取り払ってきた。当社グループの社員にとっても、今後、国や年齢の垣根を超えた挑戦の機会が一層増えることとなる。ぜひ、一人1人が起点になり得るという自覚と自負を強く持って欲しい。こうした変革を成し遂げることができれば、我々は、顧客に選ばれ続ける、比類なき存在へと、進化できると考えている。電通グループの歴史とは、イノベーションの軌跡でもある。次代の成長実現に向けて、変化を追いかけるのではなく、自ら変化を創り出すべく、ともに変革と挑戦を積み重ねていこう」