IMJ、売上堅調も子会社の業績不振や不採算の発生で業績を下方修正 純利益赤字で役員報酬も減額に

株式会社アイ・エム・ジェイは、2011年3月期連結業績予想を修正し、特別損失が発生したことを発表した。

<2011年3月期連結会計年度 業績予想の修正内容>
(2010年4月1日~2011年3月31日)
売上高:167億6,100万円(前回予想よりも5億6,100万円増)
営業利益:300万円(同 2億4,700万円減)
経常利益:2,200万円(同 2億2,800万円減)
当期純利益:▲5,900万円(同 2億1,900万円)

連結売上高は、インターネットを活用したデジタルマーケティングに対する企業の投資マインドの改善に加え、既存顧客の深堀りや新規大型案件の受注に注力した結果、主力事業のデジタルマーケティング事業の売上高が、期初予想や前年同期実績を上回って推移した。また、スマートフォンやiPad向けアプリケーション開発、ソーシャルゲーム開発が順調に伸びているネットサービス事業の売上高も、期初予想や前年同期実績を上回って推移した。
一方で、連結営業利益・連結経常利益については、新規大型案件の一部において不採算が発生したため、受注損失引当金の増加により、期初予想を下回る見込みとなっている。連結当期純利益については、上記要因に加え、のれんの減損損失などにより、期初予想を下回る見込みとなる。

<特別損益の内容>
(当第4四半期連結会計期間に計上分のみ)
(1)事業譲渡益:1億7,600万円 ※2011年3月25日付公表済み
(2)減損損失:7,700万円
(3)その他投資有価証券評価損など:2,700万円

特別損失については、2011年3月期第4四半期連結会計期間において連結子会社である株式会社IMJモバイル、株式会社IMJエンタテインメントの業績悪化に伴い、当該子会社に対するのれんの減損などにより減損損失7,700万円を計上している。また、保有している投資有価証券の一部の時価が大幅に低下したため、投資有価証券評価損1,000万円を計上した。なお、株式会社IMJモバイル、IMJエンタテインメントの2011年3月末時点の時価が大幅に低下したため、単体業績において投資有価証券評価損を計上し、子会社株式評価損5億2,200万円を計上。当該特別損失は、連結業績において消去されるため、連結業績への影響はない。

また、連結当期純利益が赤字となることのグループ経営責任を明確にするために、勤取締役の役員報酬を減額することも決定。2011年4月より6月までの3ヶ月間、代表取締役社長の月例報酬額の20%、取締役執行役員CFOの月例報酬額の10%を減額としている。