トライステージ、テレビ通販事業が好調で売上高が上がるも、テレビCM枠の市場価格上昇により収益性の低下へ 平成23年2月期決算

株式会社トライステージは、平成23年2月期決算を発表した。

<23年2月期の業績>
(平成22年3月1日~平成23年2月28日)
売上高:375億7,200万円(前期比9.7%増)
営業利益:32億2,400万円(同 10.9%減)
経常利益:32億3,700万円(同 10.6%減)
当期純利益:19億800万円(同 9.5%減)

ダイレクトマーケティング市場は通信販売の定着とともに拡大基調が続いているが、市場規模が拡大したことから、伸長率は鈍化傾向となっている中で、ダイレクトレスポンス手法により商品あるいはサービスの販売を試みるダイレクトマーケティング実施企業に対して、商品開発、表現企画、媒体選定、受注、顧客管理といったバリューチェーンの各局面で、最適なソリューションの提供に努めたが、その一部で的確なソリューションが果たせなかったことや、事業年度後半よりテレビCM市場が活況になったことからテレビCM枠の市場価格が想定を上回ったため、見込み通りの仕入れが果たせなかったことで収益性が低下した、としている。

売上高については、テレビ通販事業が堅調に推移し、バリューチェーンの各局面での取扱が、前事業年度に引き続き増加。新規顧客企業に対する成長支援を積極的に行い、新規顧客企業との取引が増加したため、9.7%増の増収となった。
一方で、利益については収益性が低下した結果、10%前後の減収となったとし、媒体費が前年同期比11.2%増、外注費が25.9%増と売上原価が増加していることも示している。