セプテーニ・クロスゲート、11月より「Yahoo! JAPAN」と連動した新クロスメディア広告商品の提供を開始

 株式会社セプテーニ・クロスゲートは、ヤフー株式会社から広告枠の提供を受け、新たなクロスメディア型の広告商品を開発、11月4日より、総合アドマーケットプレイス「xmax(クロスマックス)」上において販売を開始する。

 同サービスでは、ヤフーが運営するオンライン広告のメニュー(Yahoo! JAPANの掲示板やメール画面等)と、クロスゲートが運営するオフライン広告のメニュー(ラジオやフリーペーパー等)を組み合わせ、地域別や年齢・性別で広告主がターゲットを絞ることの出来る『ローカルアドメニュー』や『ターゲット別メニュー』等、複数の広告メニューを用意。

 この発表に合わせ、同社による記者会見が25日、都内で行なわれた。

 記者会見では同社代表取締役、唐木信太郎氏により同日先行公開された日本初となる総合アドマーケットプレイスサービス『xmax』についての説明がされた。『xmax』はインターネット広告だけでなく、フリーペーパーや屋外広告、雑誌・新聞といったリアル媒体も総合的に取り扱うアドネットワークサービス。

 今回はこのアドネットワークサービスのシステム面が強化され、広告主と媒体社
のより細かな連携が可能となった。同社のこれまでのアドネットワークサービスでは主に、中堅から大手の広告主をメインターゲットとして、コンサルタントによる紹介により商談を成立させてきた。

今後、クレジット決済や前払いなどの決済対応により、少額予算で検索エンジン連動型広告を行なっている中小の広告主にも、ネット媒体とリアル媒体を活用した“クロスメディア”に触れてもらいやすくする。

 今後は、同社の独占広告枠や限定広告枠の創出、バーティカルネットワークなどの特色ある広告ネットワークづくりを行なうとともに、積極的に広告主、媒体主への営業活動を展開していく予定。現在の1万アカウントから2009年9月には5万アカウントを目指す。

 インターネット広告媒体と一部のリアル広告媒体のみで展開されてきたアドネットワークなどの広告媒体ネットワーク。セプテーニのxmaxはこのネットとリアルの媒体を垣根無く取り扱う事で、新たな広告媒体ネットワークを市場に送り出した。ネット上で簡単にメディアを組み合わせて発注が出来る仕組みと、割安な手数料で、これまで取引のあった大手企業だけでなく、検索エンジン連動型広告に限られた予算を割いてきた中小企業も取り込みやすくしている。

 現状ではリアル媒体の取り扱いは700媒体。まだまだネット媒体の媒体数が圧倒的に多い。2009年9月にリアル媒体の取り扱い1400媒体を目指すとの事だったが、どこまできめ細かなリアル媒体ネットワークが構築できるか、でこのサービスの使い勝手が決まってくると思われる。xmaxの今後に期待したい。

(編集部 杉山)