テレビ東京HD、設立後初となる第3四半期決算を発表。タイム・スポット収入は562億円

株式会社テレビ東京ホールディングスは2月3日、平成23年3月期第3四半期決算を発表した。

<平成23年3月期第3四半期の連結業績>
(平成22年4月1日~平成22年12月31日)
売上高:797億2,400万円
営業利益:28億4,800万円
経常利益:30億4,800万円
四半期純利益:31億9,400万円

テレビ東京HDは、平成22年10月1日に株式会社テレビ東京、テレビ東京ブロードバンド株式会社および株式会社BSジャパンにより、認定放送持株会社による経営統合を目的とした共同株式移転の方法による共同持株会社として設立されている。第3四半期連結累計期間の連結経営成績は、中核子会社であるテレビ東京の平成22年4月~12月期業績をベースに、テレビ東京ブロードバンドおよびBSジャパンの平成22年10月~12月期業績を合算したもの。第3四半期決算短信は、設立後、最初に提出するものであるため、前年同期との対比は行っていない。

セグメントごとの業績は以下の通り。

<地上波放送事業>
売上高:688億3,400万円
営業利益:9億9,100万円

タイム収入は、スポーツなどの大型特番があったもののレギュラー部門での新番組セールスが低調となり、388億2,500万円の売上となった。スポット収入は、視聴率の低迷により地区シェアは低下したものの、市況全体の回復基調により、174億800万円。タイム・スポットトータルでは562億3,400万円で、BSなどの収入は7億9,500万円。また、番組販売収入は、4月の改編でローカル局への売上が好調だった番組の終了が響き、33億8,400万円。また、ソフトライツ収入は65億9,000万円、イベント収入は18億2,900万円としている。

<放送周辺事業>
売上高:248億8,500万円
営業利益:17億8,600万円

通信販売関連では、テレビ通販売上を押し上げ、株式会社テレビ東京ダイレクトの売上高は累計で過去最高の65億7,300万円となっている。CS放送関連では、株式会社エー・ティー・エックスの加入件数が11月末時点で13万件を突破し、売上高は累計で30億4,600万円となるなど順調に推移。音楽出版関連では、音楽業界全体でのCD売り上げの落ち込みによる印税収入の減少などから株式会社テレビ東京ミュージックの売上高は累計で27億8,700万円となった。

<BS放送事業>
売上高:17億1,500万円
営業利益:2億4,200万円

放送収入は、通販番組を含むレギュラー番組をはじめ、タイム収入・スポット収入ともに好調。番組販売収入も売上好調であった一方、費用面では、番組表の充実を図るために10月からスタートしたレギュラー番組の制作費増加があった。

<インターネット・モバイル事業>
売上高:5億9,100万円
営業利益:3,900万円

テレビ東京公式携帯サイトでBSジャパンのコンテンツ配信を開始するなど、グループ間連携強化を進めたほか、新たな販路開拓として、スマートフォンやSNSへの対応も進めた。