神奈川新聞社ら、海外からの観光客向けフリーマガジン創刊 Web、ラジオとのクロスメディア展開も

株式会社神奈川新聞社、株式会社ゼンリン、富士株式会社の3社は、「羽田空港ベイエリア情報発信事業有限責任事業組合」(略称 羽田空港 Free Time LLP)を立ち上げ、2011年1月28日から羽田空港新国際線ターミナルを利用する海外からの観光客やビジネス客に対する情報発信事業を開始することを発表した。フリーマガジン、インターネット、FMラジオという3媒体を効果的に連動させた「自由時間」というプロジェクトによって、外国人に対して日本の観光情報や文化、社会生活に関するタイムリーな情報を発信する。また、将来的には、羽田空港を中心とした本事業の仕組みを空港を持つ地方などにフランチャイズ展開し、全国の地域情報発信と地域活性化を目指すとしている。
フリーマガジンの「自由時間」は、季刊で発行を予定し、日本国内のみならず人民中国雑誌社と連携により中国国内でも配布する。
Webの「自由時間」は、英語と簡体字中国語の2ヶ国語で、日本の観光情報や文化から社会生活に関するタイムリーな情報を発信。各言語でのFAQの仕組みも提供し、訪日客からの質問を在日外国人が回答できる環境を実現するほか、日本の魅力を発掘するフォトコンテンスも実施する。また、「中国網」(チャイナネット=中国政府・国務院の外文出版発行事業局が管理・運営するニュースサイト)との連携も調整中という。
FMラジオでは、InterFMでオンエアされている「東京達人」などの外国語情報番組と連動した情報発信を行う。また、番組とフリーマガジンの連動を図った情報配信スキームの実現も目指し、将来的には過去の放送のアーカイブデータを収録した小型ラジオを海外からの来訪客に配布するサービスも検討する。
羽田空港 Free Time LLPには、上記の3社の組合員のほか、メディアパートナーとしてエフエムインターウェーブ株式会社、株式会社オールアバウト、株式会社オウケイウェイヴ、株式会社フォトハイウエイ・ジャパンが参加している。