朝日新聞とJTB、旅行商品の共同企画・開発で提携。両社の旅行事業とカルチャー事業を統合。

朝日新聞社とジェイティービーは、2009年4月から旅行および文化事業分野のグループ企業を通じて複合的な提携関係を結ぶことで合意したと発表した。
朝日新聞の得意とする文化事業とJTBの旅行業を組み合わせて双方の事業展開領域を広げていく。

朝日旅行がこれまで担ってきた朝日新聞の販売促進機能の強化が、朝日新聞社にとっての提携協議の出発点。
一方のJTBには、朝日旅行と朝日カルチャーセンターを組み合わせた複合的な提携とすることで、旅行事業や交流文化事業の一層の拡大を図るという考えがある。

提携は朝日旅行と朝日カルチャーセンターの2社を使って行われる。

JTBは朝日新聞社の連結対象会社である朝日旅行の発行済株式のうち51%を譲り受け、朝日旅行をJTBグループの連結対象会社にする。
朝日新聞社の朝日旅行の株式保有比率は33.4%となる。

また、カルチャー事業については朝日新聞社100%出資の朝日カルチャーセンター(東京、大阪、福岡、愛知)の4社を統合、JTBが33.4%の資本出資を行う。
JTBは「JTBカルチャーサロン」事業を朝日カルチャーセンターに譲渡する。

新聞の販売部数低下や、広告収入の落ち込みで赤字転落となった朝日新聞は、広告代理事業を行う子会社の合併を発表するなど、事業の再編を加速させている。