デジタルサイネージ、1兆円市場へ。「広告・販促」媒体として伸びる予測。

 株式会社シード・プランニングは、デジタルサイネージ市場の今後の方向性について調査し、結果を公開した。

同社によると2008年のデジタルサイネージ市場規模の推定は、ハードウエア(表示装置・サーバー・プレーヤーなど)と通信回線費用、配信ソフトウエアが311億円で55.6%。
表示コンテンツ(ニュース・天気予報などの情報料、広告費、販売促進費など)が248億円で44.4%。
合計で約560円規模と推定している。

また、デジタルサイネージは顧客セグメントにあった広告をタイムリーに露出できるため、既存のアナログ看板やポスター、POPなどをリプレースする可能性がある、としている。
一方で課題としては、広告効果の測定方法の確立と効果指標作り、販促の観点から購買との相関の検証と効果指標作り、効果指標の業界標準化をあげている。
これら課題をクリアすることで、広告媒体として広く認知され、市場が市場が成長していく見込み。

将来の試算では、2015年にはデジタルサイネージ市場全体で1兆円を超える可能性も示している。
2008年時点ではハードウエア系の比率が高いが、2011年にはこの比率が逆転。
2015年には市場全体の約 60%がコンテンツ・広告・販促などのソフト系、40%がハードウエア系になると推定している。