RKB毎日放送 第2四半期決算 純利益 対前年同期比62.9%増 売上は微減 テレビスポット収入は好調

RKB毎日放送株式会社は、平成23年3月期第2四半期決算を発表した。

<平成23年3月期第2四半期の連結業績>
(平成22年4月1日~平成22年9月30日)
売上高:115億4,300万円(前年同期比 0.3%減)
営業利益:4億9,200万円(同 50.1%増)
経常利益:5億2,400万円(同 41.9%増)
純利益:2億6,500万円(同 62.9%増)

主たる事業の放送業界では、企業の広告活動にようやく回復傾向がみられ、当社の収入の柱であるテレビのスポット収入が前年を上回り、経費の効率的な運用などもあって、大幅な増益となった。

セグメント別の状況は次のとおり。

<放送事業>
売上高:77億300万円(前年同期比 0.4%減)
営業利益:3億3,700万円(同 232.1%増)

テレビ部門は、67億70百万円(前年同期比0.0%減)の収入。スポット収入は全国的な広告投下量の増加により6.4%増加したものの、タイム収入は企業の固定費削減傾向もあり9.5%減となった。業種別では、化粧品・洗剤、食品などが落ち込んだが、通信・放送、自動車などの輸送機器が伸び、前年並となった。

ラジオ部門は、9億3,200万円(前年同期比3.1%減)の収入。タイム収入はショッピング番組などの増加により8.3%増となったが、全国的なラジオ広告投下量の減少によりスポット収入は14.5%減。制作収入は前年実施した大型イベントの減少分をカバーできず13.7%減となった。業種別では、サービス・娯楽や金融・保険などが大きく落ち込んだ。

<システム関連事業>
売上高:24億2,400万円(前年同期比 8.3%増)
営業利益:▲9,600万円(前年同期は7,400万円の損失)

自治体向けソフトウェア開発の受注が好調で増収となったが、開発経費・外注費の削減などのコスト管理を徹底したものの、価格競争が厳しさを増し、営業損失が拡大した。

<不動産事業>
売上高:6億7,500万円(前年同期比 1.2%増)
営業利益:3億6,100万円(前年同期比 1.3%増)

RKB放送会館立体駐車場の稼動によって駐車場賃貸収入などが増加し、増収増益となった。

<その他事業>
売上高:12億4,000万円(前年同期比 15.1%減)
営業利益:▲1億1,000万円(前年同期は5,600万円の損失)

催事部門では「黄金の都シカン展」などを開催したが、前年実施した「白洲次郎と正子の世界展」や全国4会場で実施した「吉村作治の新発見!エジプト展」の収入をカバーできず減収となり、営業損失が拡大した。