電通と平凡社、共同プロジェクト「うつくしいくらしかた研究所」発足 活動第1弾はiPhone向け“電子巻物”

株式会社電通は11月7日、株式会社平凡社と共同で、コンテンツ開発から事業コンサルティングまでを手掛けるプロジェクト「うつくしいくらしかた研究所」を発足させた。

古くから日本の暮らしのなかで実践されてきたことや存在してきた考え方に改めて注目し、現代にも受容される新しく日本らしい「くらしかた」を広め、現代にも受容されるものとして提案するプロジェクトとなる。電通が持つクリエーティブ力やコンサルティング力と、平凡社が持つ百科事典や図鑑、「別冊太陽」などのコンテンツや編集ノウハウを活かし、「うつくしいくらしかた」を提案するコンテンツの開発から、事業コンサルティングまでを手掛け、日本の知恵を改めて日本人に伝え、グローバルにも広げていくことを目指す。

理事には、小澤實氏(俳人)、山口信博氏(折形デザイン研究所)、吉岡幸雄氏(染織史家)の各氏(五十音順)が就任し、今後、他の有識者も参加する予定。研究所のエグゼクティブ・プロデューサーは、近衞忠大氏(日本文化総合プロデューサー)が務める。

活動の第1弾として11月7日より、iPad/iPhone向けに、暦アプリケーション「くらしのこよみ」の無料提供を開始した。このアプリは、日本で古くから用いられてきた季節の区切り方である「二十四節気」「七十二候」というコンテンツを、iPadやiPhoneという新しいメディアで展開するカレンダーアプリで、平凡社が持つ貴重な写真や図像がデジタルコンテンツとして利用されている。