博報堂、独自調査パネル「ダイバーシティ・ヴィレッジ」を起用した商品開発サービスを開始
株式会社博報堂の専門組織「博報堂ユニバーサルデザイン」は11月4日、米ユニバーサルデザイン専門機関「IHCD」(Institute for Human Centered Design)と共同開発した手法「User-Expert Informed Design」を採用した、商品開発サービスを開始した。
利用者の多種多様なストレスや不満を「エラー指数」という、開発に携わる全員が共有できる数値として可視化したことが大きな特徴で、それによりさまざまな課題が漏れることなく、最大限に制作プロセスに反映されるとのこと。評価には、見え方や聞こえ方、移動や行動にさまざまな特性がある人、国籍や言語、環境や年齢の違いがある人など、多様な人達が100人で構成されている独自調査パネル「ダイバーシティ・ヴィレッジ」のメンバーを起用している。
エスノグラフィー(人類学的方法による人間・社会の洞察)、アイトラッキング(視点追跡技術)、弱視シミュレーション装置等といった調査ツールを複合的に組み合わせることも可能で、商品やサービスをより高水準なデザインに仕上げることを支援する。
なお、この手法に基づいて開発された商品、サービス、広告などにはIHCDのロゴ入りのマークが付与され(利用は有償)、IHCDの教育事業などへと寄付されユニバーサルデザインの普及と推進に使用される予定。